本との出会い、人との遭遇
『本との出会い、人との遭遇』 右文書院
堀切 直人(著)
文芸評論家・堀切 直人が、様々な本及び作家などについての回顧的なエッセイ。錚々たる面々について縦横無尽に語られている。
MEMO
- 大岡昇平は気難しい人。
- 島尾敏雄は”変質者まがいの男”。赤の他人の十歳の少女の顔を撫でまわしたらしい。いきなり。
- 武田泰淳「もの喰う女」のモデルは奥さんの武田百合子。深沢七郎と対談しても勝ってしまうぐらい“天然な”人。
- 隆慶一郎は酒豪(でもアルコール度数間違えていないか?スピリタスで96度なんだけど)。
- 宇月原晴明の中の人は永原孝道。吃驚!!
- そして種村季弘は最強。うん、僕も最強だと思っていた。改めてご冥福をお祈りいたします。
あと、紹介されていた『プラトンと資本主義』、それから『「名づけ」の精神史』は浅学にして知らなかったのので、読まねば。