Quintana roo

『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』 ハヤカワ文庫 FT
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア (著)  浅倉 久志 (訳)

ティプトリー幻想小説。短篇で、一気に読める。民話の形態をとっていながらSF化させたり、最期の巨大なゴミで出来た女性はビジュアル的で唸ってしまった。
異邦者であることを自覚せざる得ない(グリンコ、スペイン語の不得手)状況に主人公を置いてあるのと、最初の覚書が全体に引き締めを与えているのが見事。