V FOR VENDETTA

久しぶりに劇場に行って映画を観た。

Vフォー・ヴェンデッタ

アンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟の脚本で、マトリックスと同様に革命賛美な映画。脚本自身はマトリックス以前に書かれていたそうなので、逆に言えば、マトリックスがこの作品の変奏曲、というより押井守の『Ghost in the shell』と足して二で割った作品であったのではないかと。
怪人アラン・ムーアが原作のクレジットから外すことを要求したことから、観る前から全然期待していなかった。でも、ある程度アクションシーンが気持ちよければよいかと思っていたが…。
ちょいとダメでした。
筋は原作にある程度忠実。当然2時間で収めるために原作を全部は取り上げていないが、選別したエピソードと設定自体はある程度納得できるもの。それ以外の映画独自に行った設定変更がチープなのも、分かり易くするための処置といってしまえば仕方ないかもしれない。僕自身も最初から諦めていたし。

でもさ、期待したアクションがもう面白くない。新奇性もなければ、キレもない。
殊能先生が言うように、ナタリー・ポートマン丸坊主にしたかった映画というのが正しいかもしれない。観ていて痛々しいコスプレもしていたしな。